2016年05月25日

120:コンパクト・トレーニンググッズ(2)一部修正


 過日紹介しましたコンパクト・トレーニンググッズの製法に一部訂正があります。
 新聞紙など広げた上で切ったものを、入浴時、身体のついでにボディソープで坊カビ剤を洗い流すのが一番手っ取り早いですね。

 久しぶりの製作だったので忘れておりました。
posted by 秋山勇浩 at 23:43| Comment(0) | 稽古 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月21日

119:5月の稽古(握力×体重×スピード…ではなくて)


5月の平日(火)小太刀、(木)体術は、「効く身体、壊れにくい身体、円滑に動く身体」をテーマに、武道的な意味での身体づくり、身体の「仕組み」づくりを行ってきました。


〜5月の稽古内容〜

□ 基礎鍛錬
・揺身歩(4種)
・ぶつかり稽古などの下肢鍛練
・脱力1(下肢・膝のヌキ)
・脱力2(上体)
・肩甲骨剥がし(2種)
・芯の通し、重心降下

□ 効きの確認
・ミット突き

□ 目録技
・各回2〜3種


 肩甲骨剥がしなどの「効きの要素」、相撲のぶつかり稽古などから得られる「足腰の粘り」――いずれも効果的に技を働かせるために重要で、あるとなしとでは大違いです。
「脱力のメソッド」は斬りや素手の体術に生きる膝のヌキ方にもなれば、衝撃を分散吸収することでケガの防止にも役立ちます。何より、途切れずに動けるやわらかさしなやかさは、攻めにも受けにも必須の条件です。
 そして、ただ脱力しただけでは技になりませんので、「姿勢の取り方」として芯を通すことや重心降下も紹介してまいりました。
 これらは日子流の技法というよりも、その前段階としての身体操作の基礎です。
 日子流の個別技法がアプリやソフト、日子流の理念や原則がOSだとすれば、人体の性能はハードウェアに相当するでしょう。
 OSは好みや価値観、仕事の用途によってWindows系やLinax系などさまざまで、私はそういう意味で日子流を選び、そして愛しております。同様に、「OS:日子流」を選んだ稽古仲間がいるわけですが、どのようなOSであれ、それなりに優れた機体に搭載した方がよいに決まっており、5月の稽古は、言い換えるならばこのハードウェアのメンテナンス&性能アップにあたる部分でした。
 ここで「優れた機体」の意味するところが、必ずしもナマの筋力やスピードとイコールとは限らないのが、人体という複雑なシステムの面白いところです。(※1)
 鍛練的要素は当然ありながらも、広い意味では養生法、健康法にも通じる部分のある内容だったと自己分析しております。

 結果として、全員、寸勁のマネゴトが出来るようになりました。
 胸にあてたキックミットで受けても、後方に1〜2メートルほど飛ばされ、むち打ち状の衝撃が首に来ます。(比較実験として全力でストレートを打ち込んでもそうはなりません。)
 だからといって闘いの機微とは別次元の技術で、たとえばこれでスパーリングが圧倒的に有利になるということでは全くありません。健全な自分でいるためには、そういう幻想とは離れた立ち位置を保つことが大切なのではないかと考えております。
 言ってみれば武道的な「宴会芸」みたいなもので、こういうものに囚われると、ろくなことがありません。

 ならばなぜ稽古でそんなものを?…といえば、「無駄な力が抜けた状態への信頼感」を得て欲しかった、というのが理由です。
 何となれば、いくら力の抜き方を紹介したところで、「抜き方は分かりました。でも不安です」では話にならないからです。
 そのような心持ちでは、技がかかりづらいと感じた途端、四肢のコースやコツのことなどたちまち頭から吹っ飛んで、力いっぱいコメカミに血管を浮かせることになってしまいます(※2)。
 そうした不安を払拭するには、無駄な力を抜いたその状態がきわめて有益なものであるということを実際に体感するのが一番なのではないだろうか、という観点から紹介してみたというわけです。

 ですので、「勁」がどうこういうのは修得の対象ではなく、あくまで確認を兼ねた遊びという位置づけです。

 力を抜かせたいならば、「抜け」と口で言うほど無意味なことはなく、さりとて「抜き方を教える」だけでも充分とは言えず、力を抜くことの「インセンティブ」が必要なのではないでしょうか。

 何より、男の子はこういうのが楽しいですからね。

 繰り返しますが「勁」のマネゴト自体に、制敵技法的な意味での価値はありません。
 ここを勘違いすると、気持ち悪いマニアックな袋小路にハマる危険性がありますので注意が必要です。
 にもかかわらず、こういうもので得意げに講習会など行う人がいるようですが、欲しがる人がいる以上はそれも仕方のないことなのでしょうね……。
 ま、人それぞれですな。


 来月からは「日子流としての」身ごなしの基礎と、基本の打撃を中心とした稽古に移る予定です。
 頑張りましょう。



※1…筋力が邪魔だったり無意味だったりするということではありません。


※2…それがいけないというわけではありません。
(いつかそんな日があるのかどうかはさておき)本当に闘うとなれば、中途半端な技だろうと、「もとい」と言ってやり直すわけにはまいりませんから、何が何でも倒すまで必死の念で臨むべきでしょう。
 しかし技術の修得段階においては、そういう思い込みがときに上達の邪魔になるのもまた事実です。
 だからでしょう。
 先生は「稽古と実戦は別」とおっしゃいます。
 そしてどちらかが上でもう一方が無価値というわけではありません。闘いは負けたら終わりですが、稽古は失敗から学んで成長の糧に出来るのですから、やはり尊いものだと思います。
posted by 秋山勇浩 at 14:43| Comment(0) | 稽古 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月14日

118:コンパクト・トレーニンググッズ


 さてこれは自転車のタイヤチューブ。
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 技術とは別に、田中光四郎先生に「お若い頃どのような身体作りをされていたのでしょう」とお尋ねし、いくつかいただいたお答えの中に「手拭いを使いました。当時はエキスパンダーとかがありませんでしたから」というのがありまして。
 自転車のチューブでもいいとのこと。
 かつてチューブを使っていた経験(※)からしますと、全く弾性のない手拭いより、力に応じて伸び縮みするチューブの方が、どのくらい頑張っているかが自覚しやすく、我々凡人には向いているように思われます。

 27インチ680円+税。
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 ただしこのまま使いますと、表面に塗布されている防カビ剤でたちどころに手荒れを生じ、ガッサガサのヒビ割れ、流血沙汰となってしまいます。(経験済)

 なので、まずは台所洗剤などで洗い流します。
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 そして20cmほどに切り分け。
 内側にはさらに大量の粉がまぶされており、さながら黒板の下のチョーク置きの如きありさまです。切り終えたらキッチンに持って行き、シンクのフチに叩きつけて粉を落とし、さらにもう一度洗い直します。

 完成。というほどのことでもありませんが、完成。
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 しまっても使っても非常にコンパクトで、どこでもトレーニングの出来るすぐれもの。そしてチューブ1本から10個とれたということは、つまりひとつ74円(税込)。安っ。
 なにより、通常のウェイト器具と異なり、工夫次第で技っぽい動きが出来るのが素晴らしい。
 過去の経験からすると数日過ぎた頃に亀裂が入り、だいたい1〜2週間前後でちぎれます。平日組に配布し、一番先に引きちぎった人が、それ以外の人から一杯おごってもらうということにしました。


※…合気道の故・黒岩洋志雄先生も自転車のチューブを推していらっしゃるのをうかがい、私もこれを使っていた時期があります。ある世代にわりとポピュラーなトレーニング方法だったのかもしれません。というか、今日的なトレーニング・グッズの中でもかなり実用的な部類に属するように思います。
 懐かしい……。
posted by 秋山勇浩 at 19:29| Comment(0) | 稽古 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする