2018年06月30日

162:7月の稽古予定

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<江東支部>(豊洲西小学校 体育館)
 7/ 7(土) 15:30〜17:30
 7/14(土) 15:30〜17:30
 7/21(土) お休み(施設都合)
 7/28(土) 15:30〜17:30
※月額制(後記)

<新宿稽古会>(新宿スポーツセンター 第2武道場)
 7/ 2(月) 19:00〜21:00
 7/ 9(月) 19:00〜21:00
 7/16(月) お休み(私事都合)
 7/23(月) お休み(休館日のため)
 7/30(月) 19:00〜21:00
※1回稽古制、各2,000円(本部会員、江東支部会員は無料、学生応相談)
※見学・体験稽古や初心者は、動きやすい服装であれば何でも結構です。
※新宿スポーツセンターでの稽古会は、しばらく第2武道場で小太刀を中心に行います。体術の体験ご希望などはお問合せ下さい。


<日子流体術 江東支部ご案内>
・稽古場所:豊洲西小学校体育館
 (江東区 豊洲 5-1-35 メトロ有楽町線「豊洲駅」6b出口より徒歩5〜6分)
・稽古日時:毎週土曜 15:30〜17:30
 (会場利用枠15:00〜18:00)
・月 会 費:大人5,000円、学生4,000円、中学生以下3,000円
 (見学・体験無料、また本部会員も無料です。また当方都合により稽古日が月4回を欠く場合は減額致します。例えば7月は75%計算となります。)
・お問合せ:こちらからメールで、またはFacebookを「秋山勇浩」で検索してメッセージ送信してください。
 (スマホのクセか、受信が丸1日遅れることもあります。Facebookの方が確実かもしれません。)

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トップ画像…尺扇(書:田中光四郎宗師)

普通の扇子と同じく竹と和紙製です。
強度こそ鉄扇に及びませんが、不審物扱いされる鉄扇と違い携行に制限がなく、肘付近までカバーできる寸法であることから、田中光四郎先生は好んで懐に忍ばせていらっしゃいます。
(これは家宝も同然なので、携行用にもう1本買わないと……)
posted by 秋山勇浩 at 02:43| Comment(0) | 稽古 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月15日

161:虎走りとダイラタンシー効果(2)


結論は(1)で述べた通り、要は「虎走り=ダイラタンシー効果」ではないか、ということ。
今回は考証という名の肉付けです。
他流のことなのでどうでもいいといえば本当にどうでもいいことなのだが…長年の疑問であったことも確かなので。

水辺.JPG
(画像はイメージです。こういう水面は無理。)

まず真っ先に浮かぶのが、
「似たように見える動作を短絡的に紐づけているけれど、特殊な濃度の流体だけにおこる現象で、武道の技としては再現性が低いのではないのか?」
──という疑問。もちろん私もそれが最初に頭をよぎった。

(1)をご覧いただいた方は、さっそくWikipediaなど目を通されているのではないかと思う。
Wikipedia「ダイラタンシー」の「古来の伝承」には以下の記述がある。

「干潟や水を張った水田の中を、優雅に神楽を舞いながら小走りで移動する」神事があり、これを担当する当代の巫女が「足を取られて沈むことなく、湿地帯の水面上を移動できる現象を、神憑りの神通力や迷信ではなくダイラタンシー効果で説明できる」とし、水面歩行術の実演も行っているという。
干潟といえば名作『釣りキチ三平』の有明海編で、「潟スキー」という原始的なボディーボードのような道具なしには移動できないことを知らなかった主人公が底なし沼のようにズブズブと干潟に沈んでしまうシーンがあったのが思い出される。
それを素足で沈まずに歩けるというのは、非常に興味深い。

また、「難攻不落の沼城であった備中高松城が、秀吉の水攻めによって落城の憂き目に遭ったとき、(略)素早く足を動かせば泥の中に足が沈まないことを知らなかった敵兵は、まともに追撃出来なかった」という伝承もあるそうで、これなどは攻守を逆にすればまさしく虎走りの想定するシチュエーションではないだろうか。しかも実際の戦闘記録である。

ここで特筆すべきは、先の動画が示すように、特殊な重心操作や訓練を要さず、知ってさえいれば誰でも出来るという再現性の高さである。
武道の技術は多くの場合あくまで個人のものであって、戦場の役に立ったり、まして戦局に影響を与えることは通常ありえない。知識のみによって集団での運用を可能とし、上記のエピソードのように実際に戦局を左右するほど有効な技術というのは、武道で他に見当たらないのではないだろうか。

「氵(さんずい)」のつく地名が示すように、かつて稲作が盛んだった時代、治水技術が未発達だった時代、水田や沼地などの湿地帯は今日我々が目にするよりはるかに身近なものであった。となればこれはきわめて実用性の高い実戦歩法だった可能性がある。

膝まで沈むぬかるみでにっちもさっちもゆかない敵を、水面歩行で軽やかに追い詰めてバッサリ──。
検証してみたいなあ……刀が錆びたらたまったものではないのでスポチャンか何かで。片栗粉が何百kgあればよいのか見当もつかないが。


あ、ここまで引っ張っておきながら今更ですが、虎走りの最初の姿勢が示す想定は屋内戦のようなので、それが本当ならば、はなはだしい見当違いの可能性の方が高い、というガッカリな事実も、念のため申し添えておきます。
屋内でどう有効だとも考えがたいので、私は、用法を悟られぬためのカモフラージュだったのではないかと疑っていますが。


posted by 秋山勇浩 at 00:19| Comment(0) | 日記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月13日

160:虎走りとダイラタンシー効果(1)



「虎走り」という走法が、居合にある。

足踏みのような小走りで前進して一撃、という技法で(まあググってみてください)、奥伝かそれに近い高度な技法と位置付けられていることが多いようです。曰く、逃げる敵を追いかけて仕留めるのだそうだが、正直なところ…


「いやいやいや。必死に逃げる敵を小走りで追い込むのはどう考えても不可能でしょ」


…というのが長らく、第一印象からつい先日までの感想であった。
おそらく口には出さずとも内心では100人が100人、そう思っていたに違いない。そうでない人がいたらぜひ自説を聞かせていただきたい。

ところが先日、偶然にも全く無関係の技術系の読み物(※)を眺めていて「ダイラタンシー」という流体の奇妙なふるまい、性質が目に止まった。
日常的なところでいうと、水溶き片栗粉をぎゅっと握ると固体のように変化しヒビ割れさえ生じるのに、握りを緩めると液体に戻って手のひらを流れ落ちるあの現象である。

さっそく検索してみたところ、Youtube上に面白い実験があったので紹介してみたい。

『底なし沼を歩いてみよう!(ダイラタンシーの原理)』
ゆっくり歩くと足が沈み、急に引き上げようとすると瞬間的に硬化して足が抜けなくなり、小走りであれば沈まないという興味深い現象が起きており、動画の終盤には、虎走りと非常に似通った動作が見られる(43秒付近から)。

………これなんじゃねぇの?

結論は以上。次回、あらためて考証してみます。


※読み物…技術書ではなくもっとライトなもの。興味はあってもそこまで頭脳明晰ではないので。
posted by 秋山勇浩 at 22:59| Comment(0) | 稽古 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする